ポーカーを始めようと調べると、テキサスホールデム、オマハ、スタッドなど、いくつもの名前が出てきます。どれから覚えればよいのか、店ではどれを遊んでいるのか、迷う方も多いでしょう。
ポーカーは、カードの配り方と役の作り方が違う、いくつものゲームの総称です。ただし、これから始める方が最初に覚えるのはテキサスホールデムで十分です。本稿では、主なポーカーの種類と違いを比べ、最初にホールデムを勧める理由と、店で遊べる種類を解説します。
- ポーカーの種類は、主に「カードの配り方と役の作り方」と「賭け方の決まり」で分かれる
- 最初に覚えるのは、大きな大会でも店でも中心になっているテキサスホールデムで十分
- オマハ(PLO)やショートデッキは、ホールデムに慣れてから試せばよい
最初に覚えるのはテキサスホールデム(結論)
主な種類の違いを、表にまとめました。表の4つのうち、役の強さの順番が違うのはショートデッキだけです。
| 種類 | 自分だけのカード | 全員で使うカード | 役の作り方 | よく使われる賭け方 |
|---|---|---|---|---|
| テキサスホールデム | 2枚(伏せたまま) | 5枚 | 7枚から一番強い5枚を選ぶ。手札は0〜2枚のどれを使ってもよい | ノーリミット |
| オマハ | 4枚(伏せたまま) | 5枚 | 手札からちょうど2枚と、場からちょうど3枚を使う | ポットリミット(PLO) |
| セブンカードスタッド | 7枚(伏せ札3枚・表向き4枚) | なし | 自分の7枚から一番強い5枚を選ぶ | リミット |
| ショートデッキ | 2枚(伏せたまま) | 5枚 | ホールデムと同じ。ただし2〜5を抜いた36枚で遊び、役の強さが一部変わる | ノーリミット |
ポーカーの種類は「配り方」と「賭け方」で分かれる
ポーカーの種類を見分ける軸は2つあります。1つ目は、カードの配り方と役の作り方です。全員で使うカード(場のカード)があるか、自分だけのカードが何枚か、それをどう組み合わせるかで、ホールデム、オマハ、スタッドといった名前が分かれます。
2つ目は、1回に賭けられる額の決まりです。主に次の3つがあります。
- ノーリミット
持っているチップの全部まで、いくらでも賭けられます。 - ポットリミット
賭けられる額の上限が、そのときのポットの大きさで決まります。 - リミット
1回に賭ける額が決まっていて、その額ずつしか上げられません。
店や大会で「NLH」「PLO」と書かれているのは、この2つを組み合わせた略称です。NLHはノーリミット・ホールデム、PLOはポットリミット・オマハを指します。賭け方の詳しい説明は、Pokerologyの解説(英語)で読めます。
テキサスホールデム:大会でも店でも中心の種類
テキサスホールデムでは、1人に2枚ずつ伏せたカードが配られ、テーブルの中央に全員で使うカードが3枚、1枚、1枚と順に開かれます。自分の2枚と場の5枚、合わせて7枚から一番強い5枚で役を作り、強さを比べます。
世界最大のポーカー大会であるWSOP(ワールドシリーズ・オブ・ポーカー)のメインイベントも、ノーリミット・ホールデムで行われています。日本のアミューズメントカジノでも、ホールデムを中心に遊ばれています。1ゲームの流れや賭けの順番は、テキサスホールデムのルールと遊び方|初心者向けゲームの流れで解説しています。
オマハ(PLO):手札4枚のうち2枚だけを使う
オマハは、ホールデムと同じく場に5枚のカードが開かれますが、手札が4枚配られます。役を作るときは、手札からちょうど2枚と、場からちょうど3枚を使わなければなりません。
たとえば、場にハートが4枚並んでいて、自分の手札にハートが1枚しかない場合、ホールデムならフラッシュですが、オマハではフラッシュになりません。手札からハートを2枚使う必要があるためです。ホールデムに慣れた人ほど、この違いで役を読み間違えやすくなります。
手札の組み合わせが多い分、ホールデムより強い役ができやすくなります。賭け方はポットリミットが一般的です。高い手と低い手でポットを分け合う「オマハ・ハイロー」という遊び方もあります。ルールはPagatのオマハの解説(英語)で確かめられます。
セブンカードスタッド:全員で使うカードがない
セブンカードスタッドでは、全員で使う場のカードがありません。1人に伏せたカード2枚と表向きのカード1枚が配られ、そこから表向きのカードが1枚ずつ3回、最後に伏せたカードが1枚配られます。自分の7枚から一番強い5枚で役を作ります。
ホールデムのブラインドの代わりに、全員が最初に払う「アンティ」と、表向きのカードが一番弱い人が払う「ブリングイン」で賭けが始まります。賭け方はリミットが一般的です。ルールはPokerNewsのセブンカードスタッドの解説(英語)で読めます。
ショートデッキ:36枚で遊び、役の強さが一部変わる
ショートデッキ(6+ホールデムとも呼ばれます)は、52枚から2〜5の16枚を抜いた36枚で遊ぶホールデムです。カードの配り方と役の作り方はホールデムと同じですが、次の点が違います。
- 1. フラッシュがフルハウスより強い
同じスートのカードが減るため、フラッシュのほうができにくくなり、順番が入れかわります。 - 2. A-6-7-8-9もストレートになる
5がないので、Aを一番下に使うストレートはA-6-7-8-9になります。 - 3. ブラインドの代わりにアンティで遊ぶことが多い
全員が毎回少しずつ払う形で、ポットが最初から大きくなります。
ストレートとスリーカードの強さの順番は、ルールによって入れかわることがあります。遊ぶ前に、その店や大会のルールで確かめましょう。役の順番はPokerNewsのショートデッキの解説(英語)にまとめられています。
ほかにもある種類
- ラズ
スタッドと同じ配り方で、一番低い手が勝つゲームです。ストレートとフラッシュは数えず、A-2-3-4-5が一番強い手になります。 - ドローポーカー
5枚のカードが配られ、いらないカードを交換して役を作るゲームです。場のカードはありません。 - ミックスゲーム
いくつかの種類を、決まった順番で交代しながら遊ぶ形式です。
ラズのルールはPokerNewsのラズの解説(英語)で読めます。
日本の店で遊べる種類
運営者がよく行く店でも、ふだんの卓はホールデムが中心です。そのうえで、イベントとしてホールデム以外の種類を開く店や、PLOを遊べる店もあります。
遊べる種類や日程は店ごとに違います。ホールデム以外を試したくなったら、店の案内やイベントの告知で確かめましょう。初めて店に行くときの流れは、ポーカー店に初めて行く流れ|受付から席に着くまでと退店の手順で解説しています。
種類とは別の「遊び方の形式」:リングゲームとトーナメント
店では、好きなときに座って好きなときに抜けられる「リングゲーム」と、決まった時間に全員で始めて最後の1人まで続ける「トーナメント」の2つの形式で遊べます。どちらの形式でも、ゲームの種類はホールデムが一般的です。
2つの形式の戦い方の違いはなぜキャッシュと同じ感覚で打つとトーナメントで即飛びするのか?で、店での料金の払い方はポーカー店の料金の仕組み|リングゲームとトーナメントの払い方と注意点で解説しています。
よくある質問(FAQ)
- Q. ホールデムの次は、オマハを覚えたほうがよいですか?
- A. 急ぐ必要はありません。ホールデムだけで、店のリングゲームもトーナメントも十分に遊べます。ホールデムの流れと役の読み方に慣れて、店でオマハの卓やイベントを見かけたときに試してみる、という順番で十分です。
- Q. 家でトランプを5枚配って交換するポーカーは、どの種類にあたりますか?
- A. 「ドローポーカー」と呼ばれる種類です。5枚のカードを配り、いらないカードを交換して役を作ります。役の強さの順番はホールデムと同じなので、家で覚えた役の知識はそのまま使えます。役の一覧は【早見表】ポーカーの役(ハンド)強さ順一覧|確率・キッカー・勝敗判定までで確かめられます。
- Q. オマハはホールデムより難しいですか?
- A. ルールは似ていますが、手札が4枚あるので組み合わせが多く、自分の役も相手の役も読み間違えやすくなります。特に「手札からちょうど2枚を使う」ルールは、ホールデムに慣れた人ほど間違えやすい点です。ホールデムで役の読み方に慣れてから試すと、戸惑いが少なくなります。
まとめ:まずはホールデムを覚えて、ほかの種類はあとから
- 原則1:種類は「配り方と役の作り方」と「賭け方」で分かれる
NLHやPLOといった名前は、この2つを組み合わせた略称です。 - 原則2:最初に覚えるのはテキサスホールデムで十分
大きな大会でも日本の店でも中心になっている種類で、リングゲームでもトーナメントでも遊べます。 - 原則3:ほかの種類は、ホールデムに慣れてから試す
オマハは「手札からちょうど2枚」、ショートデッキは「フラッシュがフルハウスより強い」など、違う点を確かめてから遊びます。
種類が多くて迷ったら、まずはホールデムのルールを覚えるところから始めましょう。ホールデムで覚えた役と流れは、ほかの種類を遊ぶときの土台になります。
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